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三鷹の水車「しんぐるま」

三鷹の水車「しんぐるま」

昔は車といえば水車のことだったんだよ

三鷹市には、大沢の里水車経営農家に、通称新車(しんぐるま)と呼ばれる、日本でも有数の水車があります。

しんぐるまは、江戸時代の文化5(1808)年頃に創設され、昭和43(1968)年頃に野川の改修によって水流が変わるまでの160年間、回り続けていました。

三鷹の水車「しんぐるま」
川の水が流れる力を利用した水車が生み出す動力の利用は、人力や牛馬力を主としていたそれまでの農村の暮らしと、産業技術の近代化を推進し、明治時代末期から大正時代にかけて、水車の利用は最盛期を迎えました。

野川の改修工事によって水車の稼働は停止しましたが、八代目当主の峯岸清さんが水車全体を大切に保存してこられたため、現在も、複雑な機構を持つ水車装置全体が良好な状態で保存されています。

三鷹の水車「しんぐるま」
2020年にはクラウドファンディングで「みんなで創ろう!水車の水輪 三鷹市大沢の里水車経営農家水輪再生プロジェクト」が目標金額を達成。たくさんの方の想いが集まり、三鷹の貴重な遺産が次の世代に受け継がれています。

お米を精米したり、そばや小麦を挽いていたんだよ

「大沢の里 水車経営農家」では、「母屋」や「水車小屋」、野川の水の量を調節する「さぶた」など、しんぐるまを使っていろいろな仕事をしていた昔のくらしを見ることができます。くわしく説明してくれる市民解説員の方や管理人さんもいますので、ぜひ訪れてみてください。

三鷹の水車「しんぐるま」
しんぐるまは、その機構の素晴らしさと文化財的価値の高さから、東京都から「武蔵野(野川流域)の水車経営農家」として有形民俗文化財の指定を受けており、さらに、日本機械学会からは「旧峯岸水車場」として機械遺産の認定を受けています。
三鷹の水車「しんぐるま」
「水車の音はサーッと、滑らかに滝が落ちるような音です。せきの音はザーッで、大きいんです。杵を動かすとコットン、コトン。篩(ふるい)はガチャコン、ガチャコンですかね」 (八代目当主の峯岸清さん『水車屋ぐらし』より)

所在地

三鷹市大沢6丁目10番15号
周辺の地図情報(三鷹市わがまちマップ)(外部リンク)

休館日

火曜日(火曜日が祝日の場合は、その翌日)、年末年始(12月28日から1月4日まで)

入館料

200円(大沢の里古民家との共通券、中学生以下は無料)
年間パスポート1,000円(大沢の里古民家と共通)

公開時間

10:00〜17:00(4月~10月)
10:00〜16:00(11月~3月)

交通案内

  • JR三鷹駅南口から 小田急バス「榊原記念病院」、「朝日町三丁目」または「車返団地」行、「竜源寺」下車徒歩5分
  • 京王井の頭線三鷹台駅より みたかシティバス「三鷹台・飛行場ルート」「竜源寺」下車徒歩5分
  • 京王線調布駅より 京王バス「武蔵小金井駅南口」行「野川公園一之橋」下車徒歩10分

※現地に駐車場はありません。近くのコインパーキングなどをご利用ください。

詳しい情報はこちらから

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